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シャンパーニュメゾン ジョセフ・ペリエ生産者来日セミナー参加レポート
1825年の設立以来、家族経営を続けているシャンパーニュメゾン「ジョセフ・ペリエ」。
今回はインポーター様からお誘いいただき、取締役のオットーさん、セラーマスターのナタリーさんが来日したセミナーに参加してきました。
ジョセフ・ペリエの丁寧なシャンパーニュ造りをご紹介していきます
ジョセフ・ペリエの歴史
ジョセフ・ペリエ(Joseph Perrier)は1825年ジョセフ・ペリエ氏によって設立されたシャンパーニュメゾンです。
1825年というと、日本は江戸時代の文政8年。まだ着物とちょんまげの時代ですね。そんなころからシャンパーニュを作り続けている造り手です。
メゾンが位置するのはシャンパーニュ地方にあるシャロン・アン・シャンパーニュ(Châlons-en-Champagne)。
ヴィクトリア女王・エドワード7世など英国王室の御用達となり、「キュヴェ・ロワイヤル」の名を与えられています。
英国王室の御用達となっているシャンパーニュは他にもポル・ロジェ(POL ROGER)、ボランジェ(BOLLINGER)、ランソン(Lanson)などもありますが、どれも伝統があり名だたるメゾンばかり。
ジョセフ・ペリエも英国王室御用達にふさわしい歴史と品質を兼ね備えていることが証明されています。
他のメゾンにはないユニークな特徴
この日のセミナーは現CEOのオットーさんがメゾンの紹介をしてくださいました。
オットーさんがジョセフ・ペリエのユニークな特徴を教えてくださいました。
①200年以上にわたり1つのファミリーがメゾンを持ち続けている
ジョセフ・ペリエは1825年の設立以来、同じ家族がメゾンを持ち続けているのだろう。
他のメゾンは大手に買収されているため、今となっては貴重な存在ですよね。
②シャロン・アン・シャンパーニュに残っている唯一のメゾン
ジョセフ・ペリエが位置するのはシャンパーニュのメッカ「ランス」の南東。かつては他にもメゾンがあったようですが、ランスやエペルネに移転してしまったんだとか。
ジョセフ・ペリエはローマ時代に作られた地下セラーがあり、このセラーのおかげでクオリティ高く良い熟成ができているそうです。
③キュヴェ・ロワイヤルを代表するように、英国王室とのつながりが長い
ジョセフ・ペリエはビクトリア女王時代からの英国王室御用達。ビクトリア女王の在位は1837年6月20日 ~1901年1月22日なので、100年以上のつながりが!
ウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルウェディングの際にはおふたりの誕生年である1982年ヴィンテージのジョセフ・ペリエが王室に献上したとのことでした。
王室から長く愛されるシャンパーニュメゾンで居続けることは大変なことだと思います。メゾンの品質を落とさないために日々努力されているのだと感じました。
女性初の最優秀シェフ・ド・カーヴ ナタリーさん
2017年からジョセフ・ペリエのセラーマスターとして参加しているナタリー・ラプレイジュ(NATHALIE LAPLAIGE)さん。
2019年にはシャンパーニュ専門誌 bulles et millésimesにて女性初のシャンパーニュ最優秀シェフドカーヴに選ばれた腕をお持ちです。
セミナー終了後に質問しに行ったところ、とても気さくにお話くださいました。
ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット
そんなナタリーさんの解説を聞きながらテイスティングをしていきます。
まずはスタンダードはキュヴェ・ロワイヤル・ブリュット。
ミネラリーで酸味はフレッシュでさわやか、ハチミツのような甘やかな香りを楽しめます。辛口すぎず甘やかな要素もあるので、とても好きなスタイルでした。
ジョセフ・ペリエのスタイルはフレッシュ・フルーティー・エレガント。
これを毎年表現していくために、リザーヴワインの調整やドサージュにとても気を配っているとお話していました。
JALのファーストクラスのラウンジでも楽しめるシャンパーニュだそうです。
(ブレンド:シャルドネ35%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ30%)
キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット・ナチュール
2本目はキュヴェ・ロワイヤル・ブリュット・ナチュール。
ドサージュせず、辛口に仕上げたすっきりした味わい。やはりフレッシュ感が強く、クリスピーな感触とハチミツの香り、メロンの香りに癒されます。
72か月の長期熟成されているので、バランスがとれたまろやかさを感じます。
(ブレンド:シャルドネ62%、ピノ・ノワール14%、ピノ・ムニエ24%)
キュヴェ・ロワイヤル・ブランドブラン
3本目はキュミエールにある自社畑のシャルドネも使われているブランドブラン。
ブランドブランですが、まろやかな酸味でスッキリ、でもハチミツの香りのフルーティーさもあり、飲みやすい1本。酸味がまろやかなのは最低36カ月熟成という長期間熟成のおかげでしょうか。
ドサージュは6g/lと、バランスがとれた味わいに仕上がっています。お魚料理とおいしくいただきたいですね。
(シャルドネ100%)
キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット・ロゼ
4本目はロゼ。以前はジョセフ・ペリエのロゼはしっかりした味わいのロゼシャンパーニュだったそうで、ナタリーさんが参加してから今のスタイルに変わったそう。
非常にフルーティーでチェリー・フランボワーズの香りにうっとり。アペリティフにハムやスイーツなどと映えるシャンパーニュとしても楽しめます。
(ブレンド:シャルドネ40%、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ20%)
ラ・コート・ア・ブラ・ヴィンテージ2012
5本目は自社畑の特別な区画で収穫されたブドウだけを使ったシャンパーニュ。
2012年のヴィンテージは気候が厳しくて大変な年だったそうですが、非常にフレッシュ・バランスがとれた1本。
非常にドライで力強さを感じ、しっかりとしたテクスチャーもあって飲みごたえバツグン。ドサージュゼロなので、フードフレンドリー、シーフード料理と一緒に。
(ピノ・ノワール100%)
キュヴェ・ジョセフィーヌ2014
ラストは最高級の「キュヴェ・ジョセフィーヌ2014」です。
自社畑のグランクリュ・プルミエクリュ畑のぶどうを使った良い年しか作らないこだわりのキュヴェ。
熟成年数が長いですが、それでも非常にフレッシュ感を感じる味わいと、ふくよかな味わい。
創業者が娘さんのウェディングの時に造ったのがはじまりなので、ウェディングのお祝いにもふさわしい、ストーリーのあるシャンパーニュです。
(ブレンド:シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%)
まとめ
ジョセフ・ペリエの6本をご紹介しました。
どのキュヴェも非常にフレッシュ・フルーティーなのが特徴で、万人受けしやすい味わいです。
パーティーへの差し入れ→キュヴェ・ロワイヤル・ブリュットがおすすめ
結婚祝いにおすすめ→キュヴェ・ジョセフィーヌがおすすめ
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