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2024/9/15愛知県の小牧ワイナリーで大人の社会見学ツアーを開催しました
2024年9月15日(日)に愛知県小牧市にある小牧ワイナリー様にて「大人の社会見学ツアー」を開催し、13名の皆様にご参加いただきました。
この記事では、小牧ワイナリー様に興味がある方、ワインがあるくらしのイベントが気になる方向けに写真付きの開催レポートをお楽しみいただけます。
ブドウが実るベストタイミングに見学を楽しんでいただきました
小牧ワイナリーのカフェで楽しむランチタイム
社会福祉法人AJU自立の家が運営する小牧ワイナリーでは、障がいを持つ人の働く場所としてワイナリーとブドウ畑・カフェを運営しています。
この日はカフェを貸し切りにしていただき、小牧ワイナリーのワインを楽しみながらランチを楽しんでいただきました。
醸造長である白井尚さんから小牧ワイナリーのブドウ畑で造られているブドウの種類のこと、ワイン造りのことをお話いただき、そのあとはおいしいお食事タイム!
小牧ワイナリーを初めて訪れる人ばかりだったので、みなさん興味津々でした。
みんなで乾杯をしてからは、小牧ワイナリーの赤ワインを使って煮込んだ鶏肉料理や、ブドウの絞った皮を使ったパン、小牧のレストランの生ハム等、おいしいランチを楽しみながら3種類のワインを一緒に。
小牧ワイナリーで育てているブドウの種類は全て日本で新しく作り出されたブドウ。
- ローズシオター
- モンドブリエ
- マスカット・ベーリーA
- ヤマ・ソービニオン
- ブラッククイーン
他のワイナリーではあまり見かけない品種ですが、ワイン用ブドウを育てるには過酷な場所では、日本の気候に合うブドウを育てることがワインをおいしくするための大切なポイントです。
白井さんの解説を聞きながらいただくワインとランチは、学びも深まって絶品でした。
お1人参加の人がほとんどでしたが、みなさま緊張しつつもお隣の人とのおしゃべりも。
小牧ワイナリーの畑、9月はこんな景色でした
おいしいワインとランチでお腹がいっぱいになったら、皆でブドウ畑へ!
カフェの建物の裏に行けば、ブドウ畑が広がります。
ちょうどブラック・クイーンとヤマ・ソービニオンがたわわに実っていました!
みんな興奮しながら写真をパシャパシャ。
小牧ワイナリーでは障がいを持つ人たちが働きやすいように、ブドウ畑の仕立て方は棚ではなく、垣根仕立てで育てているとのこと。
小牧ワイナリーはワインを造るワイナリーであり、障がいをもつ仲間たちの働く場所。彼らが働きやすいように畑が作られているのは、他のワイナリーと決定的に違う点でした。
ブドウの樹が少しずつ育っていくように、そこで働く人たちも少しずつ成長していけるような環境がブドウ畑にはありました。
ブドウがワインになる場所
畑を見学したあとは、ブドウがワインに変身する場所「醸造所」を見学。
ブドウの硬を除く機械や、ブドウを絞る機械を見て触って、ワイン醸造への理解を深めていきます。
ここでも、普通なら機械化する作業をあえて手作業にする理由を白井さんが説明。
ふつうなら機械化してしまう仕事でも、小牧ワイナリーではあえて手作業。小牧ワイナリーで働く仲間たちができる仕事を創り出していくことは大切なことだとお話を頂きました。
1本1本手作業で打栓して、ラベルを張ることで「自分たちのワイン」だと、誇りと自信を持ってお客様に届けることができる。
それが彼らのやりがいになり、自立につながっていく。
福祉×ワインを実践する小牧ワイナリーは、おいしいワインを造ることはもちろん、働く仲間たちが働きやすい環境を整えることを大切にしていて、それは「できることを活かして働く」ことを大切にしているのだと感じました。
白井さんのお話を聞いて、改めて「働くこと」の意義を考えさせられました。
ワインが眠る地下貯蔵庫とは?
最後は地下にある貯蔵庫へ。
30度を超える暑さの畑&醸造所とはうって変わって、20度以下の涼しい世界へ。
ここではワインになりつつあるブドウジュースを見学。ステンレスタンクの中にはプクプクと活動する様子を見ることができました。
そして最後は赤ワインの発酵タンクを見学。
果帽と呼ばれるブドウの皮・種・果肉などの塊を、棒でかきまぜる作業(ピジャージュ)を見学。
とても力のいる作業で、タンクの上に載ってから作業する姿に、「おーっ」と声が上がっていました。
あっという間の時間で、最後は時間が足りない中、大人の社会見学ツアーは終了しました。
参加者様の声
今回ご参加いただいたみなさまからは、こんなご感想を頂きました。
1人参加で不安でしたが、皆さんと沢山お話し出来て、楽しかったです。ブドウ畑も棚栽培しか知らなかったので、垣根栽培という方法を初めて知り勉強になりました。(木澤さん)
①ワイン用のブドウがなっている所を初めて見たので、生食用との大きさや色の違いを知れて面白かったです。 ②日本で品種改良されたブドウはヨーロッパやアメリカの品種より葉っぱが大きくて陽にまんべんなく当たるようにするのが大変な点も実際に案内されないと気づかないことなので興味深く聞きました。 ③小牧ワイナリーは障害のある方の作業場なので、お仕事される方に寄り添った方法であえて機械化せず業務を見出しておられたり、一般的にはデメリットであるような事柄もポジティブに捉えて皆さんでお仕事されているのだと思い感動しました。[ワインが好き]で集まった皆さんとわいわいできて楽しかったです。ワイナリー見学また行きたいです(Iさん)
まず白井さんが福祉の道から畑違いのワイン造りをなさってることに驚き、そしてぶどうの仕立て方や瓶詰め、打栓などに至るまで働く皆さんの事を色々と考えられた作業工程など勉強になりました。 実際に醸造も見学できて、机上の勉強よりずっとためになりました。(Hさん)
生産性より、障害をもった方が働きやすい環境作りを、工夫して作っている所に感動しました。白井さんの熱いお話が聞けてとても勉強になりました 色々と考えさせられることも多かったです。 自立支援としてのワイン醸造、私にできることで何か応援できればいいなと思いました。(西村さん)
葡萄畑初めて見ました。 あんなに、たわわに実ってるとは思いませんでした。建物の前の葡萄をいただきましたが、甘さに感動しました。初歩的すぎますが、赤白ロゼの作り方知らなかったので、とても勉強になりました。 みなさんとても良い方ばかりで毎回楽しいです(Sさん)
ブドウ畑や醸造施設を実際に見てみるといろんな発見がありますね
まとめ
社会福祉法人AJU自立の家が運営する小牧ワイナリーさんでの大人の社会見学ツアー。
小牧ワイナリーのワインを飲むことが、そこで働く仲間たちの糧となり、地域の産業支援にもなり、社会貢献につながっていく。
ワインをきっかけに、働くこと、地域と共存すること、福祉のこと、いろんなことを考えるきっかけになる貴重な時間でした。
小牧ワイナリーのこれからの進化がますます楽しみになりました。
収穫まっただ中で忙しいシーズンの小牧ワイナリーさん。そんな中でも快く受け入れてくださった白井さんはじめ、カフェのみなさま、本当にありがとうございました。
小牧ワイナリーさんでは春と秋にワインのイベントを開催しています。
詳しい情報は公式ウェブサイトでご覧いただけます。
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