当ページのリンクには広告が含まれています。
ワインとわたしのひととき|ワインがあるくらしのエッセイ

もともとワインを好きな人間ではなかった。
お酒なんて社交場の飲みもので、家に帰れば縁がなくなる飲み物だと思っていた。
それが、気がつけばワインのことで頭がいっぱいのくらしを送る人間になってしまった。
ワインを好きな理由
ワインを好きだと人に話すと、「たくさん飲めるんですね」とよく言われる。
ワイン好き=酒豪というイメージがあるのかよくわからないが、私はアルコールは好きでない。
ワインがアルコールの飲み物だから好きなのではなく、ワインが生まれた歴史、気候風土、飲み物としての香りや味わいが好きなのだ。
アルコールがなければあの味わいにはならないと思うが、酔って楽しい気分になりたいから飲んでいるわけではない。でもワインを飲むと、なんだか癒されて幸せな気持ちになる。
アルコールが脳をマヒさせて、幸せな気持ちにさせてくれているだけなのかもしれないが、それでも私はワインのアルコールが好きではないと言い続けてしまいそうだ。
ワインと人との関係の移り変わり
ワインと人との関係は様々だと思う。
昔はキリスト教の宗教儀式に必要な飲み物として人々に寄り添ってきたが、今の時代は人々に癒しを与えてくれる飲み物という側面の方が強いのではないか。
仕事や育児・家事などの役割を終えたあと、ほっとできる自分の時間に幸せを運んできてくれるワイン。
日々の忙しさや、不安、焦燥感など、考えることがたくさんあって頭がパンクしそうな現代人の脳みそに「休んでもいいよ」と語りかけてくれるような飲み物のように思う。
自分を肯定するためのワイン時間
私にとっても、今はワインが癒しの存在だ。
お気に入りのグラスに注ぎ、香りを楽しむその瞬間、癒しの時間はスタートする。
1人でワインに向き合い、あーでもないこーでもないと独り言を言うので、夫はいつもおいてきぼりだ。
でも、ただただ五感を使い、目の前のワインに全集中する時間は私にとってのごぼうびタイム。
この一杯を楽しめて、今日も素晴らしい一日だったなと自己満足ができるようになる。
それは、忙しい現代人にとって、自己肯定のために必要な時間のような気がする。

さて、今晩はどんなワインに癒されようか。
写真のグラスはお気に入りなこちら
インスタグラムでもワイン情報を発信中