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鬼まんじゅうとワインの、やさしい関係

さつまいもの和菓子と言えば鬼まんじゅうが好きだ。
学生のころ、学校の近くに鬼まんじゅうの有名店があって、売り切れ御免の看板が良く出ていたことを思い出す。

鬼まんじゅうは、角ばったさつまいもがゴロゴロ、もちもちしたおやつ。いつものくらしのおやつなんだけど、名古屋周辺のおやつだと知った時は驚いた。
あの店に立ち寄って
先日、母校の近くの有名鬼まんじゅう店に立ち寄ってみた。場所は変わり、店舗は新しくなっているものの、雰囲気は素朴で懐かしい。
「鬼まんじゅう二つください。あと葛まんじゅうも」
夏を感じるような葛まんじゅうに惹かれて、鬼まんじゅうと一緒に買ってみる。するとなぜか「端数の20円はまけとくね。」と店員さんが値引きしてくれた。
不思議な値引き
なんでだろう。現代の日本では値引きなどほとんどなく、あるとすれば夜のスーパーで機械的に貼られた値引きシールの総菜か。
無機質なそれではなく、アナログな、しかもお願いもしていないのに値引きをしてくれる懐の大きさに1人感動を覚える。
端数の処理が面倒なのか?それとも残り2個だった葛まんじゅうを買い切ってもらえたお礼なのか?理由が分からなくて困惑もする。
思わず「昔、あの学校に通っていて、よく鬼まんじゅう買っていたんです。」と話してしまう。
そんな値引きされた鬼まんじゅう。おうちのおやつタイムにうきうきと頂く。あの頃と変わらないモチモチ触感。しみいるさつまいもの甘さ。おいしい。
鬼まんじゅうとワイン
こんなやさしい味わいのおやつには、どんなワインを合わせよう?
ほっくりした感じがあるから、リッチな味わいよりもライトな味わいを合わせてみたいといいつつ、思い浮かんだのは山形県上山にあるウッディファームワイナリーの甘口ワイン「プティ・マンサン ドゥミセック」。

蔵王山に近いこちらは冬になると蔵王おろしが吹く。その風を利用して干し柿作りをしている風土の土地だ。一口飲めば、幸せの甘さ。
しっかり甘みがあるけど、酸味もいいアクセントになっていて、大人のデザートだ。この甘さと鬼まんじゅうのほっこり感と、ワインの余韻が混ざったら・・・考えただけで、しあわせだ。
鬼まんじゅうとひとくちのワイン。
あの頃と、今のわたしが少しだけつながった気がした。
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